2016-11-13

11月13日 アロハクラシック最終日


アロハクラシック最終日、やっと風が戻ってきた。波は今までずっとクローズアウトに近い状態だったけれど、かなりちいさくなった。
みんなTINY!とか言ってるけどそれでも夏のホキパよりはずっとあるし、十分乗れる。さて、とうとうもおちゃんとなごじゅんも出番だ!
レディース4人の中から上がってきたサラキタはアルーバ出身、フリスタではメンズも負けてしまうような選手として子供の頃から活躍していた。でもでっかい波はあまり得意でないらしく前回見たときは全然目立たなかったけれど、今日はなんだか生き生きしてる。
もおちゃんは以前からサラキタはうまい、ボードが抑えられていてターンがしっかりしていると褒めていたが、私はレインズで波が大きいとき逃げ回っていてタックばかりしている印象が強くて笑まさか上がってくるとは思っていなかった。
が、いざもおちゃんとのヒートが始まるとしょっぱなからものすごい高さのあるエアリアル、そして波の前に戻ってきてメイク!レディースではありえないようなライディングで10ポイント!やばい、もおちゃん。
もおちゃんも頑張っているセットの波が全然来ない中一生懸命いい波を探し、撮った波は抉るようなリッピングを決めて上手に乗っているし、前回のヒートのように焦って小さな波を取ることもなく、忍耐強くいい波を待ち続けてポジショニングをしっかりしている。


そうこうしているうちにサラキタはループを何回か決め、もおちゃんも無理やり一回おきで決めるが、どう考えてもサラキタの方がリード、そしてだめ押しの高さのあるループを決めてさらにいい波にのる。これはまずい。でももおちゃんいい波で応戦。多分負けてるけど、でも十分対抗している。
後で知ったのだが、スコアは二人ともすごく高く、メンズのヒートスコアのような点数が並んでいて一番の迫力あるレディースヒートだったようだ。
負けてもいいからせめてすごいジャンプを見せつけて、ここは絶対バックループ!トランプにめがけてスピードをつけているもおちゃんを見て手を組んで祈った。ちょとレイトすぎるかなというめりめりのリップに無理やり突っ込んでバックループ。そして完着!!
やれるのは知ってたけど、実際本番出すのは本当に大変、よくやった!
バックループを決めたことで私的にはもう十分もおちゃんの気合が伝わりすぎるほど伝わってきて涙が出てきた。
もおちゃん、リパチャージでサラキタに負けちゃったけど素晴らしいヒートだった、ホキパの大会でレディースでバックループ決めたのは見たことがない、と思う。いくらできるとわかっていても実際大会でメイクするのは本当に大変。何千回としつこく練習してきた甲斐があったね、これだけでも優勝できなくても価値があったと私は心から思ってる。

今年の夏開催したバタフライエフェクトで宮崎に来てくれたタティアナも、もおちゃんの健闘を祝福しに来てくれた。タティアナ自身もかっこいいライディングだった。
決勝ではサラホージャーも頑張った。でもサラキタはノリに乗って勢いが止まらない状態になっていた、結局5ヒートこなして全てに勝ち上がり、トップの座を勝ち取った。
なごじゅんは3位、新米お母さん、合間に授乳しながらでも幸せそうに赤ちゃんを抱っこしながら大健闘
最終日だったのでレスキューチームにたくさん助けてくれ、海の上で心細いときに亜ん辛させてくれたお礼に日本人レディースからビール1ケース進呈。ほんと大会中の一番のヒーローは彼ら。この右にいる人は二日前にピアヒチャレンジで招待選手としてビッグウエイブに乗ったショーン・ウオルシュ。


メンズのファイナルは、このコンディションだったらもうケビンが勝てるはずはないとみんなが思っていたと思う。リップでのアクションは若手の方が上手、と

でもケビンは粘った。ブラウジーニョがお得意のダブルフォワードを完璧に決めるとそれに負けじと高いバックループ、そしてワンハンドバックループを繰り出す。
そしてエアータカまで決めたらしい。そんなのやってるケビン見たことがない。彼もかなり気合入れて挑んでいたに違いない。現役ではなくフォトグラファーとして活躍しているケビンだけど、今でも波が大きいときは一番最初に出てくる一人、そして上手い!


彼自身も若手に変えた自分がすごく嬉しそうだった。皆から慕われているケビンに送られて拍手は誰にものより大きかった。おめでとう!

大会にはいろんなドラマがある、このために真剣に練習してきた選手一人一人レベルに関係なく、ストーリーがあり、感動させられる。やはり大会って素晴らしい。


No comments:

Post a Comment