2016-01-28

1月28日 Unbeliebable Maui winter season

なんどもしつこいかもしれないけど、こんな冬マウイに来始めてから30年近くにもなるのに、経験したことがない。エルニーニョは確かに波が多いことが多いけれど、ここまで風が止まることはない。夏ほど吹かないにしろ、朝風がなくてもだいたい10時くらいには風が吹いてくるか、こなウインドが強くなって一日中風がない日なんて年に数回もないのがマウイ。なのに今年はそんな日ばかり。
昨日は自分には大きすぎるかなと思っていながらもピアヒをチェックする前にいつも行くアウターリーフをチェック。セット間が長く、確かに大きいけれど、自分が安全に入られるエリアはある。ちょっと出て行って、あまりに無理だったり、周りに迷惑をかけそうだったらすぐ帰って来ようと、見るだけ漕いで出て行ってみることに。
ウインドサーフィンを練習していた頃もそういう日は結構あった。ホキパで大きな波の日。出れるかどうかも波に乗れるかもわからなけど、とりあえず出てミドルズでチキンジャイブを延々と練習して行ったり来たりインサイドでして万が一アウトにでる隙間があったら出る。でれなければあきらめて上がり、カナハに行く。実際出れずに終わってカナハにいくこともなんどもあった。人の邪魔さえしなければ、そして自分が無理して怪我することがなければ、それはある意味自分の判断力をつける練習にもなるし、自分が安全に入られることにフォーカスする練習にはなる。
波に乗らないから波乗りは上手くならないけど笑。
そんなわけで行ってみないとなんか一日中気になるので、when in doubt, paddle out と師匠の言葉を思い出してパドルアウト。

でも実際一人で漕いで行ってみると途中のチャンネルの潮の流れが半端ない。泡立っていて流れで白波が立っている、そしてピークに近づいて行ってみると明らかに水の動きが違う。はるか沖でプローンサーファー(スタンドアップでない普通のサーファー)が何人かとスタンドアップが一人。(本橋くんとタカさんの車があったので先に出ていることはわかっていた)でもセットに乗ってる様子を見たら、これは私が居るべき場所ではないなと感じた。
安全なところにいたとしても例えば上級者のポイントに全くのビギナーが一人入ってくるとなんだこいつとその場の雰囲気が変わってしまうことがある。そういうきっかけになりたくないので上手な人が大勢いるときは遠慮して帰ることも今までもあった。そんな感じのサイズ。私が喜んで出てくる日には決して出てこないけど私が出るべきじゃない日になるといそいそと出てくる本物のビッグウエイブサーファー達がいる感じだったし、みんなぴっちりテイクオフしていいライディングをしている。さっさと一本小さめの波を乗って帰ったほうが身のためだという気持ちになってきた。

もとはしくんがテイクオフ、すごくいい波、そしてすごく波にあったダイナミックなライディングをしている。
(朝焼けの光が綺麗)
大きなラインを描き、深いボトムターン、なんだかこの冬に一気にピアワンでもライディングがチューンアップされた感じ。


タカさんはいつも一番奥にいてだからものすごいセットにものすごい巻かれ方もしてるのだが、全く意に介さない様子。「うわーあんなところに居たくないなあー」と思いながら後ろにいた本橋くんを見ると私と同じ気持ちでいるのが表情でわかった。二人で「6分息止められる人は違うねー、実はやられるの好きなんじゃないの?」と全く平気なタカさんを羨ましく思いながら笑った。いや、本当に正直言ってうらやましい。

もちろんワイプアウトばかりではなくセットの波をしっかり掴み奥からロングライドしてくる。


私は乗ってくる人たちの写真を撮りながらインサイドで割れそうな自分にもハンドリングできるサイズが来そうになると乗ろうとすることを繰り返す。
何本か小さい波に乗ったけど一回巻かれた時の引きずられ方はカナハでは考えられないほどもパワー。私が巻かれた波のサイズは彼らが乗ってるセットの波の半分くらいだろう。ああ、目標設定高すぎかな。

セットは怖いんだけどセット間は長く、何も割れない時間もすごく長い。

津村さん、潤くんもしばらくすると出てきた。私はしばらくそこにいてから早めに上がり、そのまますぐピアヒへ。
篤くんとひろなりくんがまたマウイに来ているので見に行ったのだが、彼らの今日の様子は別に書くことにする。
(ジョーズの波と向き合う前にまずサーファーたちはこのショアブレイクを前にしなくてはならない)
ピアヒに到着する2分くらい前に今から行きますとメッセージがあったのできっとショアブレイクで少なくても20分くらいはかかってるだろうと急いで降りていったらもうすでにいなかった。すんなり出ていけたらしい。よし、二人とも頑張って。


お昼過ぎにここで待ち合わせをしていた高瀬さん夫婦とも無事合流。

彼らもこのジョーズの波を見ることができてラッキー。

高瀬さんは広島で花屋さんをしている。で、花束を持った人たちのポートレートを撮るプロジェクトしていてハワイでもやりたいということを知ったのでマウイに来ればと声をかけたらプランを変更して強行一泊だけマウイに来ることになったのだ。

(いい湯だな、とばかりに水に浸かってるわんちゃん)
ピアヒから近いお花を仕事をしているちかちゃんトランスのところにお邪魔し、お庭を見せていただき、花束を作らせてもらい、彼らの撮影をさせてもらった。
(仕事で使う材料を取りに散歩に行くランス)この敷地にあるほとんどの植物焼きは何年もかけて彼が植え、育てたものらしい)
それにしてもちかちゃんのところは自宅も敷地も本当にそこにいるだけで平和な空気が流れていて癒される。ここ数日アドレナリンにまみれてばかりで擦り切れかけていた神経を優しく撫でてもらった感じだった。
そしてその後キヘイまで行き、ギリギリサンセットに間に合い、夕日を眺めてこの長い一日を感謝し、居酒屋斉田でみんなで食事。かなちゃん、忙しい中ありがとう。
価値観や考え方が似てるもの同士なので話をしていても気楽でとても楽しかった。

帰ってきたのは10時だったけどなんだか疲れすぎてて興奮してるのもあってか、寝付けず、1時まで起きていた。早く寝ないと明日も忙しそうだ。

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