2013-11-28

11月26日 Young rippers and Old legends

朝起きるともう風が吹いていたので波乗りは断念して早めにレインズへ。風の向きが昨日と違ってかなりオフショアになっていてがっかり。でも波はたまにセットでいい感じのがくるので7mをセットして海へ。最初はかなりガスティーでインサイドに来るとぴたっと風がなくなることが多かったが、少しずつ波のサイズも上がってきて楽しくなってきた。ただちょっとバンピーだったので腰にはきつかった.いつもより早めに腰が痛くなり、2時間足らずで終了。
 Kai Lenny
 その後レインズから歩いてホキパまで。最近ホキパは車が全然止められない.大会中ともなるとさらに無理なので歩いていった方が気が楽なのだ。
Keahi
ちょうどメンズもウイメンズもセミファイナル.ファイナルヒートの最中だったのでものすごいレベルのライディングを見ることが出来た。波は大きくはないのだがセットでたまに3−4フィートの波が来る.風もこの頃にはしっかり入って来ていた。それにしてもみんなストラップレスでエアリアル、フローターなどサーフィンと変わらないカッコいいリッピングで大いに刺激される。レディースもセミファイナルに出ていた4人は皆本当に上手かった。
Moon White


途中レジェンドヒートというのも行われ、カイト界のパイオニア達,ピート、エリオット、フラッシュ、ロビー、ブレット、アレックス・アグエラが出て行った。
Pete Cabrinha
Elliot Laboe


Brett Lickle
Alex Aguera
Flash Austin
ルー・ワインマンも出る予定だったけどヒートには出て来なかった。朝ずっとレインズに座って海見ていたので出ようか出まいかすごく迷っていたのではないかな?出てくれれば良かったのに.カイトでレジェンドと言えば誰でもやはりルーが思い浮かぶはず。

勝ち負け関係ない30分間だったのでみんないい波をたくさん乗れて、もうちょっと長い時間乗っていたかったよーとニコニコ笑いながら帰って来た。それにしてもロビー、ピート、アレックスはウインドサーフィンのパイオニアでもあるからもう30年以上もリッピングし続けているにもかかわらず、コンテストの若手選手に負けないいいライディングを見せていた.さすがレジェンド。
Kai Lenny
メンズはセミファイナルでエアルトンがケアヒに破れファイナルはカイ・レニーとケアヒの戦い。
多分大会が始まるまでカイトの大会に出たことのないカイがここまで健闘するとは誰も思っていなかったに違いない。たまに海でカイトしているのを見かけるし、見るたびに飛躍的に上手くなっていたとはいえ、予選も上がらないのではないかとたかをくくっていた私も、彼のリッピングを見てびっくり、全くいつの間に!

ライディングが皆と同レベルであればその他の要素ではカイは他を寄せ付けない強さをもっている。小学生の頃からいろんな大会に出てきた選手としての経験値、ホキパの波の選択だって、遠慮がちに計算したって他の誰よりも100倍は多くホキパの波に乗っている、いや、1000倍と言っても過言ではないだろうなにしろカイトではなかなかホキパで乗れないから。そして勝つための集中力、コンペ中の彼はいい意味でものすごいオーラを出している、自信に満ちてどんなミスもおかさないという精神力。これがすごい。とても21歳になったばかりの若者とは思えない落ち着きぶりなのだ。いつどんなスポーツをしているカイを見てもそのオーバーオールパフォーマンス、その時のライディングだけでなくその背景にある努力や集中力、環境を整え目標に向かうエネルギーには感心する、そして誰にでもフレンドリーで決して不平不満を口にせず、どんな悔しい負け方をしたときでも必ずポジティブな方向にそのエネルギーを向けていく方法をすでにマスターしている。若くして完全にマスターの域に達している。
生まれつき才能に恵まれていると見る人も多いがその裏でやはり誰よりも多くの時間海で費やし、あらゆるアングルからレベルアップを目指して努力しているし,体型だって大きい方ではない。彼だったら5種目すべていっぺんにワールドチャンプになることもなし得るだろう.ただしすべての大会に出られる時間があればの話だけれど(ウインドやスタンドアップの大会が重なってどちらかに出られずに終わったことも何度かあった)

結局上手い人は世界中にたくさんいるけれどキャリアが長い選手と言うのは精神力で秀でているのだろうなと思う、そして怪我や健康を壊さないよう常にいろんな面で気を使いトレーニングを欠かさない。彼こそはアスリートの頂点をいく一人だと心から感心させられた。
ヒートはつい最近ウインドの大会で優勝したリーバイも言っていたけどトップターンVSボトムターンという感じでケアヒはルースでスナップの利いたトップターンで差を付け、カイはボトムターンがかっこ良かった.でもこのサイズの波ではボトムターンのかっこよさよりはやはりトップターンの方が華やかだし目立つ、結果はケアヒが勝ったけどもうちょっとでカイが3種目でワールドチャンピオンになってしまうのではないかとみんな興奮しながら観戦していた。カイの大健闘はほんとに素晴らしかったし、ケアヒも他のセミファイナリストもみんな素晴らしかった。

優勝はカブリナチームのケアヒとムーナ。おめでとう!

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