2011-07-19

7月16日 Maui-Molokai Race

今日はマウイからモロカイまでのクロッシングレース。距離にして約43キロ。私にとって最も長距離がマリコランなのでそれの3倍。大丈夫かなあという気持ちもあったけれど長距離パドルレースのなかではこのコースが一番楽しく、やりがいのあるものだとみんなから聞いていたので、出ることに決めた。残念ながら日本から戻ってきてからもすごく忙しくて思うようにトレーニングする時間が取れなかったけれど、まあ、こういうものは精神的な要素が大きいと思うので気持ちだけはへこたれないようにしようと決めた。(photo by Andrew Mcgarry)
サポートボートを出してくれたのはモロカイに住むマイク、。今回前線優勝しグランドチャンピオンになったコナー・バクスターの父親キースの昔からの友人だそうで紹介してくれたのだが、その彼が実はものすごい人だった。ジェリーさんやジョイ・カベルなどの世代の人で昔からハワイで育ち、昔からサーフィン、カヌーフィッシングなど海にかかわるものなんでもやっていた。そのうえモロカイチャネルのクロッシングでは当時のステーチャンピオンチームのステアズマン(舵取り、一番大事な役目)をやっていて、そのチームのコーチはあのジョージ・ダウニングだったという。
このレースの先週同様かなりハードなので参加人数はそう沢山はいなかった、しかしマウイやオアフ、ビッグアイランドの精鋭たちがそろい、2週間後に迫ったモロカイクロッシングのために来たフランスやタヒチ、オースストラリアやニュージーランドからの面子も大勢いた。

みんな去年も最後までバトルを繰り返したコナーとデイブが優勝候補だと見ていたが、今年も最初から最後まで二人の戦いだったようだ。(私は5分もしないうちに彼らのことは見えなくなるくらい引き離された)最後の最後でコナーが勝ったらしい。私は完全に自分との戦いだったけど、あの距離を常にバトルで緊張しながら漕ぐのは大変だろうなあ、と同時に、ものすごく大きなうねりと風が吹いてたので彼らのスキルを持ってすればものすごくグライドが楽しめただろうなあと思った。私はグライドを逃すたびに、「ああ、これをかラマたちは乗りつないでさらに先へと行ってるんだろうなあ」と頭に浮かんだ。私がフィニッシュしたのは4時20分くらい、コナーがフィニッシュしたのは3時間とちょっとだと聞いている、ため息。

どちらにしてもすばらしいコースで私には十分挑戦しがいのある、タフな距離それでいてグライドは最高に楽しく、大海原に一人ぼっち、という気分もしっかり味わえた。(といってもサポート船いたんだけど)

フィニッシュラインぎりぎりのところで左から近づいてきた選手がいた。ここで抜かされるのは悲しいなあとも思ったけど人より何より自分との戦いだと言い聞かせ、疲れてきた腰に変な痛みを感じるようになってきたので注意深く漕いでいった。彼もかなりへとへとそうに見えたけど結局2秒の差で負けてしまった。サポート船からのマイクのアドバイスや励ましは本当に的確でうねりやグライドしやすい波をよく理解していて最高の助っ人だった。(左が一緒に頑張ったトモ、右が船から写真を撮ってくれていたアンドリュー)
フィニッシュした後、回りの選手がみんな祝福してくれた。とくに私をよく知っている友人たちはこれが私には彼らが感じている以上に大きな挑戦(なんせレベルが違うのだ)だということを知っているのでタイムとか関係なく、ほんとにおめでとう、おめでとう、楽しかっただろ?と声をかけてくれた。
大変だったけど本当にやってよかった。海から上がるともう足もバキバキで、思うように動かなかった。
ある程度片付けてパーティー会場へ、レース終了後すぐフェリーに乗ってマウイに戻った選手も多かったので集まった人数は少なかったけれど、それでもモロカイのローカルたちのフレンドリーな笑顔ともてなしのなかみんなでとてもいい時間を過ごせた。
優勝は3つのレースすべてにおいてメンズエリートはコナー、レディースはアンドレア、私は今回はオープンクラスで2位。一位のベッカはマリコレースでもこのレースでもエリートクラスをいれても4位に入っているすばらしい選手なので彼女に続いての2位なら上出来だろう、そして日本から来たもえちゃんも3位に入賞。クラス抜きでレディース全体では6位。まあ実力相応の成績だろう。
トモも全体で13位、エリートクラスで9位と大健闘、メンズエリートクラスは本当に強豪ぞろいなので、よく頑張ったと思う。頑張りすぎ出疲れで気持ち悪くてパーティー中食事がのどを通らないといっていたほどだ、その横で私は大山盛りの食事を平らげてしまっていて、「まだ頑張りが足りないかな』とちょっと恥ずかしくなった。
来年も出るかどうかはわからないけど、腰と相談して(今の段階ではこの距離がぎりぎりできるところだろう)来年もこのすばらしいコースを経験したいと今は思っている。

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