2011-04-12

4月11日 あれから一ヶ月

東関東大震災から一ヶ月がたった。当日はテレビもなくニュースも見ない私はまったく知らずに海に入ってるほどののんきぶり、その後家に戻って事の重大さに唖然、それから数日間はあまりのショックに何もできないまま過ぎていった気がする、こんな非常事態のときにメールしては悪いかなと思いながらも東北に住んでいる友人たちが心配でメールを一本だけ入れておいたりするだけ。
少したってから少しずつみんなから返事が返ってきた、それぞれ知りあいた友人の安否を必死になって確認しているようだった。遠くマウイにいて何の力にもなれず、何をしたらいいのかもわからない、寄付といったってこんなに貧乏な私が寄付できる額は知れている。
どうしたらいいのだろう、と考えているうちに、でも何もしないよりは何かしたほうがいい、と友人に相談してガレージセールでもやろうじゃないかということになった。そして同じころマリちゃんがネックレスを作って売り、その売り上げを寄付したいという話をしてくれた。何かしたいけど何をすればいいのか判らないと思っていた人は私だけではなかったらしく、みんなが一気に集まって一生懸命にやり始めた。ネックレス作りの手伝い、ガレージセールの準備、仲間はどんどん増えていって実際のセールでも多くの人が賛同してくれ協力、寄付してくれた。
この一ヶ月はあっという間に過ぎた。でも私たちは暖かい気候で家もあり、おいしいご飯もあり、すべてが整ってるなかでこういう活動をしているだけ、被災地の人たちはいまだに電気も水もガスもないところで最低限の食生活で過ごしている人も多いのだ。シャワーも浴びすの一ヶ月、雪が降る中の生活。持ち物一切なくなってしまった一ヶ月だ。長い一ヶ月に違いない。
それでも希望を捨てずに一歩一歩小さくても全身を続けている人たちの様子は本当に私にいろんなことを教えてくれる。
今日大船渡の港から地震後初めて漁に出たというニュースを読んだ、そしてインターネットを通して取り立ての魚を売るシステムではすべてが売り切れになっていた。道具も何もちゃんと整ってなくてもそれでも一歩を踏み出そうとしている漁師の人たち、そして彼らのブログに感動した。

「震災から1か月。絶望の縁でかろうじて息をしていた僕たちは、今日皆様に見守られながら、新しい一歩を踏み出す事ができました。

ないない尽くしからのスタートですが、三陸とれたて市場は本日、世界三大漁場「岩手三陸」から、声高らかに復興宣言いたします。 」

「瓦礫の中を歩き、仕事場の跡地に向かっていると、砂ぼこり舞う町の一角に、津波に耐えた小さな命を見つけました。

 あの大津波からもう1ヶ月。あちらこちらが塩をかぶり、地表までもが削られて、町の面影を見る場所も無い荒野ですが、そんな中にも力強く根を張り、開花のときを迎えようとしているスイセンに、突然胸を揺さぶられ、涙を落としてしまいました。

 そういえば、この前漁師さんが「死んだ人に涙を流すことは少なかったけれど、生きている人にはどれだけ涙を流したことか」と言っていたっけ。

 人の温かさや命のぬくもりを感じると、滝の様に流れ落ちる涙。「ありがとう」「生きていてくれてよかった」「前を向いてお互いがんばろうや」。なんでもない些細なことが、こんなにもありがたく、価値のあるものだったのかと、ひしひしと感じています。

 スイセン、立派に花を咲かせろよ!」

被災地の人たちは被災地の人たちで必死に復興へと進んでいる、被災していない私たちもできることをどんどん考えてできる限りやるべきだ。

雪山の写真家たちが集まって展示会イベント「俺たちにできること」を開く、もちろん売り上げなどは寄付される、パタゴニアのイベントだ。そして世界中のサーファー、スノーボーダー、スケーターアーチストたちがそろって協力し、すばらしい商品を提供してくれているグリコーゲンチャリティーオークション。こちらも見逃せない。ジェリーさんのシングルフィンのサーフボード、テリエのスノーボード、ケリースレーター、そのほか信じられないほどのものがずらりと並ぶ。このオンラインオークションは宣伝もあまりする暇がなかったのでねらいめではあると思う(が、たくさんの人に見て大いにBIDしてもらいたいと願っている)

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