2009-11-25

11月23日 BIG DAY Downwinder

朝から波が大きいのがわかっていたので気持ちが高揚と緊張で落ち着かない。いつもは10時過ぎに海に出かけるのに、家にいても何も手につかないので、マットがフキパの近くの岸壁で小さなパラを使って撮影するのを見についていった。ものすごくガスステイーで手に負えないような風なのに何とかいろんなラインをひっぱたり後ろ向きになったら前に向けたり私にはよくわからないが、カメラマンのアンドリューにいわせると普段普通の人が使わないようなテクニックを駆使していて、あんなこと出来る人は見たことがない、と感心していた。それも切り立った岸壁のふちでそれをやっていてその向こうは巨大な波が岩に向かって並んで進みぶつかって割れているのだ。見ているほうは恐かったけどマット自身は落ち着いたものでいろいろ工夫してやってくれていたが、思ったほどは飛べずに終わった。でも朝の光とビッグウエイブの靄の中虹がかかったり、波をバックにとかいい写真になったんじゃないかな。

その後フキパで波チェック,セットは大きいけれどウエストなのでセットの間隔は大きいからでるのはそれほどきつくはなさそうだ、ただウエスト過ぎてレインズはいまいちの波、ただ大きいだけでクローズアウトしている、沖をひっきりなしにジェットスキーがジョーズ方面に向かっている。ここにずっといてもまだ11時までに2時間近くあるから疲れてしまうので一緒に朝食に行ったが、会話についていけないほど波のことばかり考えていて、食欲も出ないほど。アンドリューたちも11時きっかり、すいてるときに海に出るために急ぐようにカイトビーチに向かい、私はレインズへ、早く着きすぎた上に風はガステイー、おそらくアウタースプレーっクスのほうがいいのだろうが、レインズのほうが個人的には慣れてるから不安感がない。どうしよう、と考えながら5.5をセットするとタホから来た友人ジョンがやってきた、彼はヤーマンをアラスカでいちばん急斜面のすごいピーク、ポントウーンに連れて行ったスキーヤーでもあり、前回マウイに来たときものすごいガステイーなマストサイズのレインズで一緒に乗ったことがあるので二人でダウンウインドをしようかという話になった。レインズの波がよくなくても下っていく途中ですべてのポイントの波をチェックできるし、彼はダウンウインドをしたことがないらしくやりたそうだったのだ。奥さんもカイトビーチまで車を持っていってそこで乗れるし。
そんなときにゴージからきているという昨日声をかけてきた人が来て、一緒にダウンウインドに連れて行ってほしいと言う。乗ってるところを見たこともない人の上に今日は波が大きいだけで泣くがステイーで難しいコンデイション。自分でさえこういう日にアウタースプレックスに行くのはほかの人に迷惑をかけたら、と思って遠慮するくらイで、自分のことで精一杯なのに、人のことまで責任持ちたくないという気持ちが強かったけれので、ダウンウインドするのやめようか、とか躊躇している振りして逃げてしまおうかと思ったけど彼は一向に気づかない様子で、よし、やろうぜ!Are yo in? I'm in!とか勝手に決めて一緒に来る気になっちゃってる。困ったなあ、と気が進まないながらも準備していると、「実はもう一人来たいというのでちょっと待っててくれ」と言う。結局私とジョンは沖でしばらく待って、なかなか出られずにいる二人のおじさんたちを待っていたが、その後もレインズでチキンジャイブするタイミングを失ってセットの波のいちばんピークから巻かれてるところや、人の波に上から乗ってきてしまったりしているのを見かけて、さらに一緒に行くのがいやになった。もしも万が一沖の沖でトラぶったら私は絶対に助けられない。
それでも結局ははっきりいやと言えないまま海にでたので、一緒にかたまりながらダウンウインドをしていった。結果的には何事もなく良かったけれど、恐くないからと言って出ていいとは限らない、とくに普段乗っていない場所ではもう少し気をつけて方がいいんじゃないかなと思う、けど彼らは思い出に残るセッションになっただろうな。私は気になって疲れたけど。

レインズからちょっと下ったノリエガズがいちばんいい波だったような気がする。アウタースプレックスもよかったが、そのころには私は完全に5.5Mでもオーバーだった。あんな風の中見るからにビギナーのトウインチームが二組いた。カナハに近づけば近づくほど波は小さくなり、カナハではセット以外の波はあまり割れないくらいで風が強くぼこぼこだった。、何より人が多く、ロウア-ズの隅で上がる前に一本だけ乗ろうかなと思ったけどあまりの人数とみんながむっとしている表情(人が多すぎる上にお互いが譲らないからじゃないかな)で恐くなって一本も乗らずに下ってカイトビーチの沖で少し乗った。

今日は最終日のマットは9Mでオーバーの中4回目のカイトにしてオーバーヘッドの波に突っ込んでいたらしい。巻かれたり吹っ飛ばされてボードを探してボデイードラッグしているところをよく見たけど出たところに戻ってくるガッツはすごい。明日も波は残るだろう、そしてあさってにはさらに大きな波が来る予報、いったい今年はいくつのうねりが来たのだろう、もう数えることすらやめてしまった。

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